このブログは、慶應義塾大学メディアコミュニケーション研究所の金正勲ゼミのメンバーによるブログです。

木曜日, 12月 28, 2006

NC☆ 来年は「Second Life」が熱い!?

こんにちは☆
ただいま冬休み満喫中の原です。
2006年最後のニュースクリッピングはCNET Japanより「Second Life」についての記事です。


ネットワーク上に構成された3D CGでできたインターネット上の仮想世界、「Second Life」。

「Second Life」のすごいところは、従来の「バーチャルゲーム」という言葉で片付けられないところでしょう。
自分のアバターをこの世界に住まわせることで買い物はもちろん、土地を持つとそこでイベントの開催、起業など、さまざまな活動が可能であり、そこで行ったビジネス(当然、宣伝もこの空間を利用できる)で得た収入を現実世界での現金に換金もできるといいます!!

こういった、Webが一種のプラットフォームとして振舞うようになり、その上で情報や機能が製作者の手を離れて組み合わされたり加工されたりする点、自分を含めた全世界の全てのユーザーが想像しうる全てのものをつくりあげていくことのできる「創造性」、そして常に発展させてゆくという「発展性」といった点など、「Second Life」はまさしく、昨年大きく話題となったWEB2,0のあらゆる側面を一箇所に組み込んだ“極み“ともいえないでしょうか。

現在登録ユーザー数が200万人に達し、日本語版も近々登場するということなので2007年にはますます話題となることが予想されます。

金曜日, 12月 22, 2006

金ゼミクリスマス☆☆

















金先生、金ゼミ生、古川亨氏

この日は古川さんの22歳の頃の写真を見せていただき、古川さんが私たちと同じくらいの頃に考えていたこと、過去のお仕事のお話、そして学生時代の恋愛談まで沢山のことをお話できました☆

古川さん>このような素敵な機会を設けてくださりありがとうございました。
      私たちから「若いエネルギー」を吸い取ることはできたでしょうか?
      私たちは毎度ながら古川さんのお話に大きな刺激をいただきました。

金ゼミクリスマスパーティー☆☆


 












12月21日。  
金ゼミクリスマスパーティーを行ないました。
場所は 古川亨氏がセレクトしてくださった隠れ家的なお洒落なお店@赤坂
クリスマスということでプレゼント交換をしたり、おししいお料理にお酒をいただいたり、 そして何より古川さんと沢山お話できたりと、 とても楽しいパーティーでした☆☆

木曜日, 12月 21, 2006

☆金ゼミクリスマスパーティー☆

こんばんは。皆さん無事に家まで帰れましたか?

今日はKim先生から頂いたフロッグクロックでちゃんと起きて1限に出席しました(笑)。

何年かぶりのおいしいちゃんこ鍋を食べつつ、古川さんの二十歳頃のお話(20代頃の写真がイケメンでした笑)や趣味についてなど色々なお話を伺いましたが、私にとってはスケールの大きい話で驚いてばかりでした。
結構長い時間お店にいたのですが、本当にあっという間のクリパで、皆との来年までのお別れがむしょうに寂しかったです。

最後に、古川さんへ。
このような素敵な場をプレゼントしてくださり、本当にありがとうございました。
趣味に仕事に…と活動的な古川さんからエネルギーをもらえた気がしました。(私より活動的で若い!と感じてしまいました)
もしよろしければ、パソコンの疲れを癒すためにバスピロー&入浴剤お使いください(笑)。


私はこれからピーナッツの里に帰ります。
それでは皆さん、素敵なクリスマスと良いお正月をお迎えください☆

12月18日のゼミ☆

今週も先週に引き続き、「LongTail」を題材に議論を進めました。
そもそも、なぜ今LongTailが叫ばれているのか。

今年1年、金ゼミでは何度も出てきたキーワードですが、今日のゼミでは
17世紀の産業革命を機とするdisplay space の希少化→広告の誕生 にはじまり、アナログ/デジタル、また、パッケージ流通/ネットワーク流通におけるコストの違いや情報がデジタル化されることによるdisplay expose、そして それに伴うユーザーのchoiceの拡大→ニッチエコノミー、LongTailの拡大…

と、一連の流れについて自分の中で改めて整理することができました。

今年最後となったゼミ。
来年も、そして再来年も進化し続けるゼミにしていきましょう☆☆

火曜日, 12月 19, 2006

日が落ちてしまいましたが

ごめんなさい。

希少性と豊富についての話が印象的でした。

デジタルコンテンツが限界費用・流通費用ともにアナログコンテンツのマーケを大きく変えてしまったことはよく実感できます。在庫管理が最も重要だといわれていたマーケに在庫という概念がなくなる…これはかなりの大変革でした。今度は希少性がなくなるというと経済学にも変革が訪れるのでしょうか?

Innovator dilemmaのように主流だった学問体系も現実世界が変わってきたら、それにともなって変化するのは必然といえば必然ですね。


ちなみについ先程までいたこことてもおいしいです(テレビ露出がやたら高いですが)。つまり、未だにテレビの力は大きいということか…
銀座に行ったらぜひ。

日が落ちるほうに進んでますが・・・

今年最後のゼミでした。
内容については、他の人に譲りますが
個人的な趣味に、多くの人が快く協力していただきありがとうございました。
今、編集中です。

まだの人も、よろしくお願いします。


それと、明日は遅れないようにお願いします。
プレゼントはさっき買いました。

日が出てしまいましたが…昨日のゼミについて

昨日もThe Longtailの輪読の続きでした。

産業革命時代のマス広告のはじまりから、現在のフィルタリングや検索エンジンによる"economy of abundance"までの流れをひもときました。

産業革命以降、商品は豊富にあったが、商品棚が限られていたため、人々の選択肢は有限であり、そのためにより効率的に売るためにマス広告によるヒット経済が成立した。しかし、インターネットの登場により、Display, Exposureのコストが低下し、選択肢が豊富になると、ヒット経済だけでなく、フィルタリングや検索エンジンという手段を用いた、ニッチでロングテールな経済も出現する。また、生産手段も民主化され、コンテンツ自体も増加していく。今後、需要がテールの方にシフトしていけば、売り上げの曲線は相対的にゆるやかになっていく。

・アナログコンテンツとデジタルコンテンツでは、限界費用と流通費用の大きさが全く異なるので、インターネットによって受けるインパクトが異なる
・物理的な対象ではなく、contentsに関する情報をdisplayすることによって、商品棚がほぼ無限に増えたわけだが、これはcontentsの本質を表している

図をアップできると説明しやすいのですが、私の説明はわかりにくいので、誰かが補足してくれると助かります。

また、人々の生産の動機について、議論が盛り上がりました。
・ロングテールのヘッドとテールの人では、著作権に関する考え方が異なること
・motivationはmonetaryとnon-monetary(Internal)にわけられる
・ブリタニカは前者、ウィキペディアは後者
・単純に金銭的incentiveを与えればいいというものではなく、トレードオフの場合も

ここから、宗教改革、グーテンブルグの印刷技術の発明からThomas Kuhnの「paradigm」(世界観)に関する話まで広がりを見せる。
・確率統計的、相対主義的に考えると真実は社会的に構成され、時代ごとに異なる
・ここから、権威をもって真実にしてきたモードだけでなく、集合的に真実をつくっていくモードも生まれつつある
⇒ゆえに、context、文脈依存が重要になってくる


昨日は、6時まで新入所生の銭谷くんがオープンゼミに来ていたので、みんな緊張していました。
みんなが恥ずかしがりながら発言していて、面白かったです。
来年の1月15日が次のゼミになります。
興味のある方は、HPの掲示板に担当者の連絡先が書いてありますので、連絡をして頂ければ見学できます。

12月18日のゼミ

今日のゼミではChris Anderson著「ロングテール」の輪読の続きを行いました。

今日の議論での大きな柱は「Scarcity」と「Abundance」でした。

「Scarcity」が重要であった従来の経済活動から「Abundance」が重要な経済活動へと変化している。これはインターネットによる無限大の商品陳列棚の中から、自分の趣向に合致した商品を選ぶことができる、というamazonのモデルを例にとって説明することができます。

このモデルの話のときに従来のものとして、人々は自分の趣向に近いヒット商品に近づくことがあるのではないかという話が出てきたのが印象的でした。
この論理に従えば、ヒット商品(の全部ではもちろんありませんが)は人々の最大公約数的なものであったのかなという気がしました。

仮に10・15・20といった趣向(数字に意味はないです)をもった3人がいるとして、この3人に共通した趣向にはそれぞれに含まれる5である。
そうすると、5という属性をもった商品が必然的に希少性のある世界では商品陳列棚(消費者の趣向に割と合うから)に並び、多く売れる(趣向に割と合うから)といえる。
しかし、豊饒性の実現された世界では、10・15・20といった趣向はそのまま反映され、それぞれが自分に合致した商品を得られるようになる(なった)といえるのではないか。

非常にわかりづらい例ではありますが、こんなこと考えてました。

あ、あと青山君が持ってきたTIME誌の選ぶ「今年の人」に関する記事面白かったですね。
昨日見て気になってはいました。
さっそくwikipediaには記述がなされています。

気づいたら4時半ですね。

それでは!

月曜日, 12月 18, 2006

遅ればせながらNC:mixiに動画投稿機能、来春搭載へ

【ネット×動画ニュース】

mixiに動画投稿機能、来春搭載へ
2006年12月15日 ITmedia News
mixiに来春をめどに動画投稿機能が追加されるとのこと。

第2のMy Spaceを目指しているのでしょうか?
実際、サービスインしたら、どうなるでしょうか?
ちょっと、興味があります。

動画関係でもう一つ。
ソニー、Apple対抗の映画ダウンロードサービス提供へ
2006年12月18日 ITmedia News (WSJからの転載)
iTunes Storeに対抗して、ソニーが映画をオンラインでダウンロードし、PSPで視聴できるというサービスを導入するというニュース。

ネット×動画のニュースが最近増えていますね。
今回は、ざっくりと軽いニュースでした。

金曜日, 12月 15, 2006

テレビ朝日に行って来ました。


今週の火曜日、12日の18:00から、六本木のテレビ朝日に企業訪問に行って来ました。

ロビーに入ると、テレ朝ショップ、そしてドラえもんの人形の出迎えです。「さすが、テレビ朝日。ドラえもんのお出迎えか・・・」と感じながら、受付の方向に進むと、そこには超薄いテレビが。足元のプロジェクターから写した映像を、スクリーンに当てて投影していました。

受付でIDをもらい中に進むと、そこは無機質な壁がズラリと並んでいました。

テレビ朝日の建物は、写真の通りカマボコ状になっていて、水平移動が大変でした。地下3階、地上6階(?)だったので、垂直移動はそこまで大変ではなかったですが、横の移動が大変でした。

見学終了後は、質疑応答の時間を2時間ほど設けてくださり、テレビ業界・テレビ朝日について、そして就職についてなど、親身になって話してくださりました。

その後は、六本木の鮨屋で金ゼミについて、メディアコムについて質問を受けることになり、夜は更けて行きました。。。

ブログ上で書けない話は、オフラインで…

木曜日, 12月 14, 2006

2.0 Generator

最近、2.0、2.0五月蝿い。

ちょっと考えてみよう。
2.0って、Version2.0って事である?

Windows Media Playerは現在Version11だぞ。
2.0なんて、CDに書き込むという機能すらなかったんじゃないのか?

Macromedia Flashだって、現在8が出てるぞ。俺が持っているのは、mx2004だけど、それでもFlash2の時と比べたら、かなり機能が変わっているじゃん。

ということで、2.0に嫌気が差してきたところで、2.0 Generator というものを紹介しておきます。
一昔前にはやった、成分分析の様なものです。

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音田憲二進化論

NC:カカクコムが見る「Web2.0の先」

昨日のテレビ朝日訪問、訪問された方お疲れ様でした。
僕もぜひ行きたかったのですが、予定があわず残念です。また機会があれば…

では、今週のNCです。
カカクコムが見る「Web2.0の先」(It media NEWS 12月11日)

論文を書いていたときにも思っていたのですが、Web2.0の後にはどういった流れが来るのでしょうか。
この記事では「価格.com」について触れています。

“まずは”APIの公開が鍵となる。が、ここでの解答になっています。
そして「価格.com」がその先に見ているのは、サイトの「プラットホーム化」と「取り扱いカテゴリの拡大」です。
さて、本当にこれが正解か。とも思うのですが。


まぁ「価格.com」に特化した話はさておき、「Web2.0の先」をゼミで考えられたらなと思います。

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・「Web3.0」という検索ワードでGoogle検索すると89万件もヒットしました。

・APIについて、はてなダイアリーキーワードにリンクにしたのはつっこみを入れたかったからです。

3時なのでちょっとテンション高めです。

あした1限です。寝過ごしそうです。

では!

火曜日, 12月 12, 2006

12月11日のゼミ

Chris Anderson著の「The LongTail」についての議論。
初めの数ページの概念的な部分の話から、アイデンティティーの話や「ヒット」と「ニッチ」について話し合うが、いつも通り脱線。

個人的には、自分の言葉で語るという点、「手段」と「目的」の話が印象に残る。
目的を考えずに、手段を行うと、あらぬ方向に進む可能性あり・・・


明日12日は、一部のゼミ生でテレビ朝日へ企業訪問にいくことになっている。

12月11日のゼミ

今日のゼミの内容は簡潔にまとめられているので、感想的なものをば。

授業の際にも言ったのですが、やはり僕にとって印象に残ったのは「手段と目的」の話です。
「手段と目的」というものは常に意識してないといつでも混同(?)する可能性のあるものであると感じています。

最近、自分で「手段と目的」を痛感したのは三田祭論文でした。

自分を振り返ってみると三田祭論文は目的化されていたんです。無意識的に。
これを激しく痛感したのがいつであったかは忘れましたが。

論文はあくまで研究の流れの中の中間点であり(長いスパンで見れば4年次の到達点への一手段であって)、その先に4年次に到達すべき目的が存在しなければいけないのに…と思いながら、これ(論文)によって伝えられるメッセージは何なのか…と思いを巡らせていました。

頭でわかっていても(わかっているつもりでも)、行動に移せるようにならないといけないのだということです。行動するために意識すること。

少し異なりますが、三田祭にいらした中村伊知哉氏の「政策は実行を含んで政策である」という言葉のそれ自体とまたその応用が重要なのかなという感覚を持っています。

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また、「自分の言葉で伝える」ということが印象的でした。
あらゆる面接に向かうときに意識してきたことですが、事前準備は時事問題に関することだけで、あとの質問に対しては会話なんだから“無理”して自分を繕うことないなーと思ってました。

今のところはこれで面接の失敗の失敗をしていない(緊張は激しくしますが笑)ので、これでいいかなと思いつつ、来年の今頃の就職活動でどれくらい通用するのかなーと思ってしまいます。
これは、ゼミの終了間際に就職活動について真剣に考えようという話になったので自分の中での重要度が上がっただけかもしれませんが笑

12月11日の金ゼミ

今日のゼミでは、ロングテールの議論から波及して、将来の話や人生設計のこと、面接のコツにまで話が及びました。
私も特に印象に残った点を抜粋して、取り上げます。(勝手な解釈も含まれるかもしれません)

【ロングテール】
・ロングテールはProduction,Distributionの民主化とFilteringによって説明される

・ヒット・ニットと文化・アイデンティティーの関連性
(同質性 ⇔ 多様性) 
identity: 相対的に他とどう異なるかで形作られる。一個人に複数あるもの。
「大判朝刊紙は市民階級にとって、早朝の礼拝である」と言われるように、みんなが同じ情報を共有することが公共性である、という主張がある。
一方で、global化が進み、国境を越えた交流が行われる中で、世界市民という概念も広まりつつある。
(自分はEU市民 ルクセンブルグ > UK)

・ヒットとニッチはトレードオフなのか、補完関係なのか
商品によって、異なる
Commodityはトレードオフだが、商品によっては、補完関係になりうる(テールがヘッドになることを促進する可能性もある)

【人生論】
・自分が使う言葉は、全て自分が説明できる言葉を使うこと
・目的と手段を混同しない
・それぞれの行動に対して、何のためにそれをしているのか、目的意識を明確にすること
・共感、Story Tellingの能力が大切
・Personalな自分の体験談、その過程における素朴な意味づけが重要
・10年後、何をしていたいか、どうなっていたいかを考えよう 

月曜日, 12月 11, 2006

12/11ゼミdigest

こんばんは。

本日のゼミ内容についてです(敬称略)。
・N.C. 音田「Web of the Year 2006」
     阿久津「YouTube氏名や住所の登録必須に」
    佐田「サイバーエージェント、全国商工連合会と連携町おこしBlog」
・ロングテール輪読 原(p.9~p.25)

今回NCは軽めに、ロングテール輪読を中心になりました。
Hit(文化・経済)とNicheの関係性や、それにweb2.0がどう影響を及ぼすかなどなど…

また例により話がロングテールから脱線し、目的や手段の話なども登場しました。
「抽象的なことをどれだけ自分のことばで簡単に相手に伝えるか」
これはかなり私も納得のいく考えです。基本的に難しい用語使って難しそうに話す人は自分の権威を保ちたいか、難しい言葉に自分が食われてるような説明下手な人だと思います。
ということで、私ももっと相手に伝える能力を磨いた方がよさそうです。


すみません、内容これだけではわからないと思うので、他の方よろしくおねがいします。

12/11 ゼミの感想☆

今日のゼミ

今日のゼミではNCとロングテールの輪読をしました。
その他、先日行なわれたメディアコム入所試験での面接の話が広がり、いつもながら深い話題に…。
私が今日のゼミで心に残ったこと、それは
「デジタルの時代だからこそアナログ的な思考が必要となる」 ということでした。
ロングテールもさることながら、いまやインターネットさえ使えれば専門知識なんていくらでも手に入れることができます。従ってもう、知識があるからといって重宝される世の中では無いのです。
そんな中、重要となるのがアナログ的な思考。つまり、大局的なものの見方ができるか、や溢れる情報を整理し、それらをもとに理論立てることができる力などです。 
私たちはこういった能力を身につけるために勉強しているのです。
そのことをいつも頭に入れておかなければ!

NC:デジタルラジオ対応携帯☆

au がデジタルラジオ対応端末を発売 
(12月8日ITmediaニュースより)

auは、携帯電話として初めてデジタルラジオに対応した端末「W44S」を発売した。
W44Sの製品コンセプトは、「ケータイとAV(Audio&Visual)の融合」(企画担当 藤原氏)、
そして「2面性の表現」だという。
KDDIは2年前の2004年、既にデジタルラジオを積極的に推進していく意向を明らかにしており、
そうした意味では予定通りの製品投入ともいえる。

以下、デジタルラジオについてまとめてみました☆

(デジタルラジオについて)
デジタルラジオとは、変調方式にデジタル変調方式を採用した放送。現在行われている放送(実用化試験放送)では、関東は東京タワーから、関西は生駒山の電波塔から周波数190.214286MHz(VHFの7チャンネル)で送信されている。
デジタルラジオはこれまで試験放送しか行われておらず、受信機も一般向け販売が行われていなかった。その現状についてデジタルラジオ推進協会では「首都圏では東京・千葉・埼玉・神奈川のそれぞれ一部地域の490万世帯、近畿圏では大阪・京都・奈良・兵庫のそれぞれ一部地域の420万世帯で視聴可能」としているが、首都圏だけでも世帯数は1723万世帯であり(国土交通省 平成17年度 「首都圏整備に関する年次報告」より)、とても十分にカバーできているとはいえない。
現在の出力は800ワット/240ワット(関東/関西)で、それぞれは8セグメントに分割されている。1セグメントは300kbpsの帯域を持ち、(1つのセグメントは)複数に分割することが可能。また、セグメントを3つ束ねて利用する3セグメント放送も用意されており、音声放送と同時にデータ配信や動画・音楽のダウンロード販売を行なうこともできる。

木曜日, 12月 07, 2006

N.C. YouTubeと権利者団体と…

YouTube「氏名や住所の登録を必須に」--権利団体らが著作権侵害防止策を要請

CnetJapanの12月5日の記事から。


氏名や住所登録が必須になったところで、本当の氏名を書いて違法コンテンツをアップする人が果たしているのだろうか?
また、「関係権利者の要求に応じてYouTubeが2006年6月以降に削除した動画コンテンツをアップロードしたユーザーのアカウントを無効にすること」とありますが、アカウントを無効にされてもあらたにアカウントを作成すれば投稿可能という意味なのでしょうか?それならば、これもあまり意味がないような…。

いたちごっこが延々と続くYouTubeワールド。今回の提案によって、この悪循環が途切れるとは到底思えませんが、これにいかにして対応するのかYouTube。


先週も間違ってNC投稿してしまったのですが、余裕があったらそちらもゼミで配布します。

N.C. Web of the year 2006

毎年恒例のWeb of the year 2006が6日に発表されました。

これは、ソフトバンククリエイティブが発行する「Yahoo! Internet Guide」主催で、今年のベストサイトを一般投票で選出するコンテストです。

年間総合対象は、Wikipedia 話題賞は、YouTube  新人賞は、イザ! と、順当なところが獲得した感じです。

このコンテストですが、「Yahoo!Days」が新人賞3位だったり、Yahoo!ブログがブログサービス部門でも3位に入っていたりと、『大人の事情』な臭いが一部でしますが、今年ゼミの中で議論してきたようなサービスが結構入っています。 web2.0的な企業とGooglezonの台頭とでも、言えますかね。

新人賞に、イザ!が入った点は、「新聞2.0」と呼ばれる、新聞とブログの統合サイトを産経新聞が作り、結果として産経新聞のウェブサイトへのアクセスも増やしたという辺りからも、なかなかの評価だと思います。 ちなみに、昨年の新人賞は、GyaOでした。

水曜日, 12月 06, 2006

我的三大報告(私的3大ニュース)

僕にとってのコンテンツ政策の3大ニュースは以下の3点です。

2 Web2.0本格化
SNS、CGMのビジネスが本格化、ネット中立性の議論に発展
6 著作権論議の高まり
IPマルチキャスト、コピーワンス、期間延長問題
11 デジタル放送の苦しみ
デジタルラジオ延期、地デジ格差問題、ワンセグ放送

これらを選ぶにあたっての私的観点は「産業とそれに対する制度の確立のバランスをいかにとるか」でした。

Web2.0に関することは、論文でも少し触れたのですが、上辺を撫でた感じが正直否めませんでした。SNS・CGMに関しては「人と人のつながり」という点でこれからのコミュニケーションの形とビジネスに関する議論が今後より活発になっていくのだろうなという印象です。
三田祭直前のゼミでも議論がされた、「productionとfilteringがopenであるかclosedであるか」という各モデルのビジネスの成功可否についてより深くしていくことになるのかなと思います。

著作権議論はめぐり行く産業の移り変わりの中で対応を急がなければいけない点かと思います。特にコンテンツ政策においてはついて離れないissueであるかと思います。
インターネットの進歩に著作権議論が追いついていないという印象は拭い去れません。著作権議論の進行がより“秩序ある”ネット社会につながるのではないでしょうか。
著作権に関して知識が追いついていないのでこの点に関しては僕自身も特に理解を深めたい点です。

デジタル放送に関しても法整備という点で制度化が急務になります。技術が進んでも制度が追いつかない現状や既得権益の維持に流されて消費者本位になれない産業構造がなんとも旧時代的だなぁといった感じです。
また、デジタル放送議論においてはアナログ電波の空き地問題がここに加わるべき問題だと思います。来年6月の総務省の使用用途の決定から権利配分まで来年さらに活発になっていく議論なのかなとも思います。

2006年コンテンツ政策三大ニュース:私的観点から

寒さが身にしみるようになり、2006年をふりかえる季節となりました。
今回は、金ゼミ員各自の観点から、2006年のコンテンツ政策三大ニュースを検討します。
私は、自分の実感の持てる範囲のインパクトの中から、コンテンツ政策への影響が大きいと考えるニュースを選びました。

1.欧米メディア業界の激動
今年はGoogleがYouTubeを買収したことが大きな話題となり、インターネットでもいよいよ動画が重要になるという見方が一気に強まりました。「放送と通信の融合」という言葉も注目されましたが、それは単純にTVとネットが融合するということではなく、伝送路で区別することの意味が薄れるという風に私は解釈しています。メディアという伝達手段が多様化し、変化していく中で、コンテンツの需要も変化したり、新たな形式が生まれたりする余地があると感じています。
利益の見込みが薄くとも、欧米の大手メディア企業がインターネットへと真剣に取り組んでいることを見ても、ネットがもたらす新しい可能性の期待が高まっていると言えます。
これは、コンテンツの流通経路に関する変化だと考えることができます。

2.Web2.0本格化
Web2.0がbuzzwordかどうか、バブルがはじけるのか、その細かい内容は何なのか、などが話題となりました。しかし、細かい内容ではなく、その示唆する方向性に意味があり、その意味する流れは大きく間違っていないと考えています。
SNS、CGMなどで個人の可能性の拡大、権力移譲は確実に起こっています。そして、この世代の人々の価値観まで大きく変化させています。また、コミュニケーション手段・技術が多様化し、今まではただ消費するだけだった一個人が、評論したり、新しく何かをつくりだすようになっています。十万人にとって意味のあるコンテンツでなくても、自分の周りの十人にとっては大切なコンテンツを生み出し、届けることが可能になっています。
これは、コンテンツの生産手段が拡大しているだけでなく、レイヤー間(生産・流通と伝送)の関係性も変化させつつあると考えることができます。

6.著作権論議の高まり
以前に、コンテンツ政策フォーラムで、DRMがコンテンツの流通にとって有意義なものかどうかという議論がされていたように、コンテンツ政策にとって著作権問題は特に重要なニュースです。ここ数年の議論が、今後の市場の成長、考え方の軸の変化にとても大きな影響を与えるからです。
インターネットが普及し、上記のようにコンテンツの生産・流通部門が大きく変化している中、現行の著作権制度が十分に機能しているとは言いがたいと思います。
著作権については詳しくないのですが、より柔軟で、時代にあった制度設計を行い、コンテンツの需要を伸ばすことで、生産者側と流通者側の双方に大きなメリットが生まれる余地があると考えます。

「文化×海外市場」をベースに選ぶ3大ニュース

3大ニュースについて。個人的な興味(keywords: 文化×海外市場×国籍)をベースに選びました。

1 欧米メディア業界の激動 ~欧米企業再編成とinnovation的価値観 ~
再編成:GoogleがYou Tubeを傘下に収め、総合電気メーカーのウェスティングハウス・エレクトロニックがCBSを傘下に収め、NBCもGEに買収され、NBCとCBSがYouTubeと提携する。France TelevisionもデジタルTVに乗り出し、2003年にはVODでアカデミー賞の「Million Dollar Baby (Canalplay)」やインデペンデントシネマ(Wild Bunch groupのものなど)にも手を広げていきたいと考えている。
日本のinnovation?:このように速度の速い再編成は日本で進んでいるか?ITベンチャー企業はまだ不安定、放送局はネットを提携先として重視しておらず、You Tubeのようなビジネスモデルはまだ確立されていない。フランスのようにVODを積極的にする放送局もとくにない。日本の放送局だけ海外市場連携プレイ&ネットから孤立していく?もったいないですね面白いコンテンツ沢山あるのに。

3 日本ポップカルチャーへの期待高まる ~nationalityの問題と行政の限界~
定義の問題:そのポップカルチャーは果たして「日本」のものといえるか?中国や韓国に外注されているアニメなどは果たして日本のものといえるのか。
実践の問題:期待は高まっているがどれだけそれに政府が関与しているか?むしろ外務大臣が積極姿勢になるより、そのようなポップカルチャーコンテンツを保持する企業や制作会社が積極的に海外に出て行かないと、いくら行政が盛り上がっていても意味はない。

9 コンテンツ取引市場論議 ~個人の趣味から、ここではアートとアニメの話をします~
アートの取引市場:アートバブルの欧米のマーケットでは、非西欧圏のアートへの関心が高まっているので、いま日本人アーティストの作品が飛ぶように売れている。が欧米と違い日本では画廊や非営利団体の活動は公私の助成金をうけれなく、企業や新聞社が個々に展示を行っていたので、欧米のアート関係者が直接一気に日本のアートを売買する市場がなかった。ようやく村上隆がつくったGEISAIが脚光を浴びて市場が出来上がりつつあるが、これを今後さらに活性化していくような制度が必要である。村上という個人一人で成り立っているアート市場だとしたら、彼の死後が危険であるからだ。
アニメの資産評価:アニメが担保になったり、アニメファンドや映画ファンドという新しい資産評価が出てきたが、いずれも赤字だらけである。コンテンツを資産とするのは画期的だが、きちんと利益が出ていないので、その点をどうすればいいのか?競売のようにコンテンツの価値自体を高めて、資産評価のプラットフォームの価値を向上させるとか?

火曜日, 12月 05, 2006

コンテンツ政策3つの気になる点

非常に個人的に話を聞いてみたいという興味のみでテーマ選びます。
あとは、三田祭論文を通して特に論議すべきと思った点からも考えると


9 コンテンツ取引市場論議(取引市場、資産評価)

デジタルコンテンツ取引市場がアメリカなどに比べて日本は小さい(というよりも閉鎖的な面が強いのだろうか)という点は問題がある。良質なコンテンツを揃えて集客するビジネス(インターネット放送など)にとっては、テレビ局等の垂直的構造によるコンテンツの囲い込みなどは厄介。さらにアニメなどの日本のサブカルチャー(?)を輸出しようというソフトパワー論を推す場合にも市場がある程度形成されていないと話にならない。また、デジタルコンテンツは無形であり、評価や価値をつけ難いものであり、現状の会計の仕組み(かなり現在の「企業」に追いつけていない感があります)では客観的な金額を用いての表示ができない。
これはデジタルコンテンツに関わる企業の評価も難しいということにもなり、なにかと不便になるのでは?と思います。


6 著作権論議の高まり

コンテンツ産業扱うに当たって、常に障害となることは感じました。著作権の扱いにより、利を得る人、害を得る人が生まれてしまい、これは民間でどうこうなる問題でもないと思うので是非政策として考えるべきでしょう。利害関係者どちらもある程度の利益と損失を負うというのが理想ですが、それは果たして可能なのだろうか???

10 レイヤ政策論議

これは9にもつながる問題だと思われます。特にハードソフト分離論などは9とつながりすぎて個別問題でないように思うので、挙げた理由は9に拠るということにします。論文の経験からも、放送と通信などの事業縦割りの意味があまりなくなってきた(むしろ不便)と感じました。「通信と放送の融合」がすでに起こっているのだから、縦割り自体が困難になっているのは明らか。また今までの事業形態が異なる企業同士が同じコンテンツ市場の中で競争するという現実もあります。


今回他にも色々気になる論点はありましたが、ある程度民間に任せて成長・解決できそうな分野は政策で扱うこともなくてもよいのかしら…と勝手に考えてこのようになりました。

土曜日, 12月 02, 2006

NC:A Bubble Watcher Watches Google

NYTimes / December 2, 2006 
A Bubble Watcher Watches Google

COULD Web 2.0 be fast becoming Bubble 2.0? It’s hard to say, mainly because of the lack of a yardstick to measure the value of most Internet companies.

Web 2.0, according to Mr. Winer, “is nothing more than an aftermarket for Google.” So many start-ups rely on Google — both as a basis for creating Web sites and as a channel for selling Google ads — that the entirety of Web 2.0 (the new generation of sites that rely on interactivity and open systems) will stand or fall with Google, Mr. Winer says.
---
web2.0は一過性のバブルなのだろうか。
これを判断するのは、インターネット企業の価値基準が定まっていないため、難しい。
あるブロガーは「web2.0なんてグーグルに依存した市場で、グーグルの広告枠に過ぎない」と発言し、グーグルがつぶれるときが、web2.0バブルの終わりだと指摘している。
---
基準軸・正当性が定まっていない中で、現状をきちんと説明することが出来たら、それはすごく知的なことだ。
その価値基準の一つがロングテールだったり、集客力だったりするのだろう。
それらと比較して、以前にゼミで話したfilteringとproductionがopenかcloseかという枠組みも洗練されている。
ゼミでの議論から、新しい概念が出せたら面白い。


余談:
アメリカでも、GPSつき、メッセやSNSも使える、トップページにRSSでニュースや天気、スポーツ結果が届くというような高機能なケータイが出回っているようです。

金曜日, 12月 01, 2006

宿題-アナログ空き地活用案

青山君のNCにあった、アナログ周波数の空き地をどのように利用するかは、とても重要な論点です。

ここで宿題です。来週のゼミまで其々アイデアを考えてきてください。

質問は、「もし、自分に周波数が付与されるとしたら、どのように使いたいか」です。前提を設けず、難しく考えず、自分のセンスを信じて、自由に発想してみてください。