このブログは、慶應義塾大学メディアコミュニケーション研究所の金正勲ゼミのメンバーによるブログです。

木曜日, 6月 22, 2006

NC★ マルイが商品をネット販売

今週のNCです★
記事:(日本経済新聞(2006.6.13)13面)
「丸井は全国の29直営店の店頭で扱う衣料・雑貨のほぼ全商品をインターネットを通じて販売する。 店舗のない地方部の顧客を開拓するほか、社会人になり、来店する時間が少なくなった既存の顧客層をつなぎ留める。 在庫の削減にもつながると見ている。 百貨店業界では店頭とは異なる専用商品をネットで販売するのが通例で、店頭のほぼ全商品をネット通販するのは珍しい。 全国の全店舗と在庫を共有化するとともに、メーカーとも新ブランドの共同開発に踏み切り、ネットと店舗で優先的に発売を計画。(略)」

マルイが売り場商品の大半をネット販売する、といった記事です。
マルイヘビーユーザーの私はカード会員でもあるためマルイからの情報はDMでもPCメールでも来ます。ここで思い出されるのが、先日訪問した電通の方の言葉です。

「お金がある企業には既存の広告に加え、WEBをつかったビジネスを併用することを勧めるようにする」
とおっしゃっていましたね。今回のマルイのニュースはこの一つだと思いました。

確かに、一人の消費者にとってはその企業からの情報をいろいろなメディアから受けるわけだし、偏ったメディアしか利用しない消費者もどこかでその企業の情報を手にしますもんね。効果的だしビジネスの幅も広がる。このことを実感させられた今回のニュースでした。

マルイって地方にはまだまだ無いところが多いんです。でも、マルイにしか入ってないメーカーの商品を地方の人も買えるようになると、地方でも都心のトレンドを取り入れることができますね。
今までファッション雑誌を読むものの、近くにその店がないと嘆いていた地方のオシャレっ子には嬉しいニュースではないでしょうか。
また、忙しくて開店時間内に買い物に行くことができない人も多いと思うのでいいサービスだと思います。

これまでWEB上では通販専用のオシャレショップは多かったですが、その時に店頭に並んでいる商品をネットで買えるというのは結構新しいのではないでしょうか。(ユニクロはやっていましたが。)
「WEBで見て買ったけど、届いたらイメージが違う」なんてありがちなことも自分の好きなメーカーの洋服や靴なんかでは少なくてすむと思います。
WEBでのこのサービスを利用する消費者が増えると消費者の需要を的確につかむことができるようになり、在庫の無駄も少なくなりますね。