著作権問題
小川さんと大井さんのポスティングに著作権問題があったので、それについて一筆します。 著作権制度の歴史は、「表現の生産と流通の間でのバランスをどのようにとるか」という問題を巡る議論・対立の歴史と言っても過言ではありません。著作権保護が弱すぎると表現の創造・生産の誘引が下がる、逆に著作権保護が強すぎると表現の流通・共有が妨げられるといったトレードオフが存在するので、その時代の技術的・経済的・社会的・文化的な状況を十分に考慮しながら著作権制度の在り方について考える必要があります。
今回の企業訪問が、皆さんの著作権問題の重要性を自ら認識するきっかけになったというのは嬉しいことです。皆さんにはぜひ(短絡的に見えるかもしれない)自分の素朴な疑問を大事にし、本・ネット・友人・私を十分活用しながら、その答えを真剣に考えて頂きたいと思います。そういう思考プロセス・問題解決プロセスの中で多くのことを学ぶはずです。
この著作権問題は、コンテンツ産業又はクリエイティブ産業を考える上で最も重要なイッシュの一つですのでゼミ授業中にじっくり議論する時間を持ちましょう。
1 Comments:
投稿ありがとうございます。
トレードオフの関係にあるんだという話、よくわかりました。
水平分業になって、コンテンツ自体の創造も流通・共有も簡単になりますよね。
しかし、既存のマスメディアとはマッチしないようなコンテンツも増えて、しかも今のままの制度だと、多次利用は難しい状況になるのでしょう。
IPマルチキャスト放送を、著作権処理を簡便化して有線放送並みに優遇するか議論しているそうですが、結論は出ていないようですね。
またゼミ授業中に話をする機会があるということなので、もう少し考えてみようと思います。
10:20 午後
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