Bill Viola ~はつゆめ~ @森美術館
立て続けに投稿しちゃいますが、先日ビル・ヴィオラの『はつゆめ』というタイトルの個展に行ってきました。
いやしかし森美術館は綺麗ですね~。チケットで展望台まで行けてラッキーでした☆
ヴィオラはビデオ・アートという、TVモニターを使用した美術作品を造ります。これは実は60年代からあった現代芸術の手法だそうです。今回観て感じたのは、現在のアートは観るものではなくて体感するものなんだな~ということ。大きなスクリーンに緻密な高画質画像。とにかく大きい画面(つまりは映像と音)に始終囲まれていた個展だったのです。
ここで面白いのは、彼のアートが「技術とともに変わる」点です。
たとえば、一見まるで絵画と対極を成す動画を流すビデオですが、現在の技術をもってすれば、ビデオで撮った動画を静止画のようにスローモーションで見せることができるのです。
個展ではいくつか、まるで本物(というより本物の映像ですが)の絵画のような映像が多くありました。ものすごくスローモーションでも映像をスムースに綺麗に見せることが出来る技術革新をもって可能な作品なのです。
これはとても面白いことだと思います。まず彼のように「技術が芸術を変える」点。次に、「芸術が技術によってより広範囲でより社会に還元されていく」点。これはビデオカメラが高機能でもさほど高くなく、映像編集が素人でも個人単位でもはじめられるほどチープで簡単になったことからいえます。
web進化論でも出てくる「チープ革命」の影響は、放送・通信などだけではなく、(音楽は理解しやすかったですが)なんと美術にまで波及しているんですね。
以上真夜中にサプライズな小川でした。
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