このブログは、慶應義塾大学メディアコミュニケーション研究所の金正勲ゼミのメンバーによるブログです。

日曜日, 10月 15, 2006

激変する米勢力図~技術・ニーズ見誤れば転落~

どーも、小川です。
ゼミ生の暖かい声と「チキルなよ」というOO君の発言に後押しされて、NCアップしました。
日経新聞の10月13日の記事です。
ゼミでやっている『海外のSNS』研究に役立つと思います。

内容は米国発ベンチャーのSNSが大手MEDIAに買収されている米勢力図に関してです。
その図というのは・・
①You Tube × Google
②My Space.com × News Corporation(豪の複合メディア企業)
③facebook × Yahoo!(検討中)

M&Aにより、大手MEDIAはSNSに集まった大規模USERをそのまま顧客にすることができ、
かつベンチャー側にとっても混沌としたSNS市場で大手と提携して事業拡大がリスク低めで出来るからでしょうかね?ものすごい速さで連携していっています。
米国の主なネットベンチャーは、大体平均して20~30ヶ月で買収されるというサイクルに現在なっているのです。

速いのはそれだけでなく、時価総額の変動も劇的。たとえば、 You Tube買収の日、Googleの時価総額は一日で26億ドルも増加。Yahoo!は年初から4割も株価が下落。
すさまじい速さとスケールで米国の富は動いていますね。
Googleが、テレビ朝日の時価総額に匹敵する金額で買収したYou Tube。両者首脳はこれをファミレスのデニーズで会って決めたそうな・・。TPO関係なし。商機!勝機!でしょうか。
一瞬でも技術やニーズの潮流を見誤ると転落するネットビジネス。
市場の変化が速いだけに、それを的確に随時見極める「人間」の存在が必須ですね。