ソニー本社も知らない、ソニーCreative Centerの秘密☆
原宿の喧騒から逃れた場所にひっそりとたたずむ、ソニーのCreative Center.
玄関を入ると、柔らかい光に包まれたおしゃれな階段がある。
階段を上がりながら脇を見ると、そこで働く人たちの小さな展示コーナーが設けられている。
ある人は自分の好きな本、ある人は自分の好きな映画のシリーズ、または玩具やミニチュアが置かれている。夢あふれる楽しい空間である。
最上階にいくと、そこには大きなスクリーンがいくつもあるのに、まったくもって会議室のイメージを彷彿させないMeeting Roomがあった。そこで、今回は(おそらくソニー本社とは違う趣旨であろう)ソニーのコンセプトラボともいわれるこの研究所で聞いたお話を報告しようと思う。
ソニーはその発展経緯をみてもわかるように、最初に技術をつくり、そのあとにそれを売るためにコンセプトを発表していった。例えばテープリコーダー。音を記録してみたいなーと思って造られたこのテープリコーダーは、出来たはいいが売り方がわからない。なのでコンセプトを無理やり作った。「音の写真機」である。ようやく裁判所の速記用に販売が決まり、つぎにはラジオ、ビデオ、と当時では先見も先見な開発を繰り返していまのソニーが出来ていった。
が、いまのソニーは大きな企業だけに、利益がでないと開発は縮小化されてしまう。意外な発想を大事にして育てるには、大きくなりすぎた。
いまのブロードバンド時代、インターネットが普及したのはいいが、それに載せるコンテンツがまだ発展途上である。いま最も求められている「意外な発想」は、まさにこのコンテンツとプラットフォームにあるのだ。なので、ソニー本社の主流街道をそれ、ここのコンセプトラボは意外な発想を捻出するべく脇道を行く。利益を出すのはむずかしいが、360°映像が撮れるカメラFourth Viewを製作したり、色々な部門を客観的にみながら、より効率的に、より面白い発明をするにはどうしたらいいのか、など提案する。全体像としては、コンテンツ文化の東京一極集中を打破し、新しい技術にあった新しいコンテンツ創りを掲げるBroadband Factoryというプロジェクト*がある。
この企業訪問は、これからのブロードバンド時代の可能性を広く感じさせるとともに、企業のイメージを覆す訪問だったと思う。まず入る際には名前を書く必要も名札バッジをつける必要もない。いざ説明を聞き始めると、目の前にいる社会人がいかに、「夢を追い続けることの重要性」について熱く考え、実際に実行しているかがわかる。沢山の企業があるなか、こんなにキラキラと自分の仕事について語れる人がどれくらいいるかはわからない。もちろんお話を伺った方たちも、この立ち位置を見つけるまでに何十年もかかり、紆余曲折を経てきたのだが・・・。
今回の経験は、これから就職活動をし、会社人ならぬ、社会人になろうとしている私たちにとって、一生の財産になったと思う。自分がしたいことを追い続け、実現していっている方々に直接お話を聞けることほど貴重なことはない。この訪問を企画してくれた金先生、訪問を了承してくださったソニーCreative Centerの皆様、重ね重ねお礼申し上げます。
*私の理解の範囲で書いているので、間違った記述になってしまった場合は申し訳ありません。
2 Comments:
文章お疲れ様です。
ところで、吉村さんに話した「夢」って何ですか?
2:30 午後
ひ・み・つ☆
吉村さんにもSTILL秘密です 笑
8:10 午後
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