このブログは、慶應義塾大学メディアコミュニケーション研究所の金正勲ゼミのメンバーによるブログです。

土曜日, 5月 06, 2006

ノリウッドのOverview

先週のNewsClippingのOverviewです。UPするのが遅くなりまして申し訳ありません。

読売4/25国際面 「安くて身近な映画人気-ナイジェリア製だからノリウッド」

(概容)
いまナイジェリアではVCDという安い媒体で映画を見るのが流行している。ハリウッド映画の内容は発展途上国の人にとっては遠い未来の話でしかないため、地元の生活に根ざした自国製作の映画が人気になったのだ。治安悪化で映画館にいけない住民はもとより、その制作費(100万円)と購入価格(300円)の安さでも人気を博している。現在ナイジェリア製の映画の人気はアフリカ全体、欧米まで波及している。

(将来性)
・ローカル映画のコンテンツの魅力→ハリウッドの一辺倒コンテンツに新風
・・・コンテンツの多様性について:制作費がますます下がっていき、配信方法がますます多様になっていくであろう将来には、USERがコンテンツ利用のみでなく制作主体になるであろう。
・発展途上国の知られざる一面→発展途上国のソフトパワー(魅力)向上
・・・ソフトパワーに関連して:外務省は日本のアニメや漫画などのコンテンツが海賊版で流出しているのをそこまで規制しない。なぜなら日本のソフトパワーを高めるために一役買うからだ。 
・映画産業による投資の活性化→国全体の経済の活性化
・アナログコンテンツの衰退とデジタルコンテンツ市場の活性化

(NETのパワーと技術革新)
いままで発展途上国で映画製作がこんなに盛んになり、普及するとは考えられなかった。これが可能になったのは一重に技術革新があったからである。映画館がなくても、専用の機材がなくても、デジタルビデオカメラと簡単な機材とソフトさえあれば映画が作れ、見れる世の中になった。ナイジェリアでは制作費が100万円まだかかっているが、アメリカではつい最近iMac iMovieを使用したわずか218ドル32セントの長編映画が話題になっている。一般人でも映画制作できるのだ。
=NETパワーにより既存概念がくつがえされる

以上こんなかんじです。