このブログは、慶應義塾大学メディアコミュニケーション研究所の金正勲ゼミのメンバーによるブログです。

木曜日, 10月 26, 2006

NC★ 中国 ブログは実名で。

NC★です。
CNET Japan から。
中国政府、「ブログは実名で!」


『中国では全てのサイトが中国情報産業部からICP経営許可証(中国における電信と情報サービス業務経営許可証)を取得することを義務付けられている。』

そんな中国で今度は ブログの投稿でも実名を義務づける というニュースです。

『ブログ実名制実施をするという前提の上での討論内容となっていた。…10月23日には、中国政府情報産業部がブログ実名制を立案したと中国メディアは報じた。』

言論統制 をネット上においてまでしてしまうのはどうでしょうか…。
誰もが気軽に情報発信でき、新しい楽しみに出会える場であるインターネット。
その良さが実名を強制することによって失われかねないのではと思います。


実名といえば、「オーマイニュース」もそうです。
三田祭で鳥越氏を招くこともあって、最近はオーマイニューについて考えることが多いのですが、

ネット上で記事を書く上で「実名」を強制する意義とは何でしょう。
「実名で書けば記事に責任を持てる」というだけでしょうか?

実名を公開することでネットの特性である「発言のしやすさ」 が減り、
「政治的な問題などでマスが扱えないような記事」「○○批判」 などはしにくくなってしまいます。

そうなると、このもの自体の意義でさえ疑問になってきてしまいます。

確かに、事件の原因となるものや根拠のない書き込みを防ぐために「実名」が必要となるときもあるでしょう。
しかし、せっかく増えたユーザーの発言の機会や情報を得る選択肢が奪われてしまうのがよいこととは思えません。

インターネット上は最低限のルールを守れば
「個人」が尊重される数少ない場でありえると考えます。

1 Comments:

Blogger 大井あゆみ said...

久々にコメント。
「誰にとっても、様々な真実がある」
正しい、正しくないはともかく、賛成と反対意見の両方を参照できる(マスメディアには載らないものも)のがネットの強みだと思います。
その点では、ゆっこの意見に賛成です。

ただ、ネットは本当に誰でも自由に無頓着に発信することができて、何の根拠も理論もなく、自分だけ安全なところから中傷できるようになってしまった。(今までのマスメディアがそうしていなかったかと言えばそれは嘘なんだけど)
一度ネットに書かれたことは、世界中に公にされてしまっているのと同じこと。
今の使い方は、あまりに無責任で建設的じゃない気もします。
そうは言っても、インターネットが無ければもはや生きていけないし、中国でネットにまで言論の自由が無くなってしまうとやるせないよね。
この便利な技術をどう使っていくか、その姿勢だったりルールが大事、ってことなのかもしれません。

10:44 午後

 

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