このブログは、慶應義塾大学メディアコミュニケーション研究所の金正勲ゼミのメンバーによるブログです。

月曜日, 5月 29, 2006

読売News:WOWOWアニメ拡大戦略(5/12)

(要約)
アニメバブル☆がいま日本を覆うなか、WOWOWのアニメ放送枠が3倍になったことに着目。その実態を探る。当社はそのなかで、スクランブル(自身が主体的に関わる企画)を1枠→2枠に増やし、ノンスクランブル(無料放送)を1枠→4枠に増加。合計、アニメ枠を昨年比で3倍に拡大した。

(分析)
WOWOWは今その形態を単なる「配信企業」から「デジタルコンテンツ企業」へ変化させようとしている。
その背景にあるのはコンテンツ配信チャンネルの多様化である。
がそこでアニメを選んだところがぬかりない。
アニメ産業はいまも市場規模の拡大を続けており、広域な版権ビジネスの存在でもあるからだ。
・・・アニメはドラマと違い国境を越えるのが容易であり、時間の概念にも制限がなく(内容に時間的制約がない)、アニメのキャラクターを商品化し普及させることも簡単である。自らが制作者となり著作権を保有した方が得なジャンルなのだ。
なのでスクランブル枠のひとつの「TOKKO特公」は松竹と共同開発し、国内番組窓口権を獲得した。
2005年冬にはホリプロ(芸能)とDiscgalage(音楽)と共同で新会社を設立しており、現在のBroadbandの発展にあわせて、着々と策を練っている。