このブログは、慶應義塾大学メディアコミュニケーション研究所の金正勲ゼミのメンバーによるブログです。

水曜日, 5月 31, 2006

NC要約【初代編集長に鳥越俊太郎氏 オーマイニュース日本版】

・鳥越さんは新聞からテレビ、ネット(イトイさんHP連載等)からオーマイニュース、とその時々に一番自分の考えを伝えられるメディアを選択しているように思えます。少し気になる人物です。

[オーマイニュースとは]
・4万人以上の市民記者と30名の職業記者をかかえるインターネット新聞社 1日150本以上の記事を配信 現在は英語版も展開
・収益は広告+原稿料の投げ銭(カンパ制度) →記事の大きさによって、市民記者にお小遣い程度の原稿料を支払う
・市民記者登録した記者の記事は80%が採用され、事実関係に間違いがあったり、文章に問題がある等の場合は本人にアドバイス 
・信憑性 →記事に無数のコメントがつき、活発な議論=双方向・反応が早い
・2001年5月 誤報事件発生
 人身事故の原因を道路のせい、という記事に対して、高速道路管理会社の広報室職員から反論があり、すぐに訂正された =取材する側とされる側が対等
・2チャンネルとの違い  
 住民登録番号でしっかり本人確認・実名
 コメントも実名で登録しなければ書き込めず、ケシゴム記者がいる 

[韓国での誕生の背景と課題]
・韓国では、長い間独裁政権があり、既得権益を得ている実力者や政治家の代弁をしてくれるものとして新聞が存在 =新聞の報道についての懐疑的視点があり、自分が発信し、皆と考えを共有したいという欲求があった
・韓国の大統領選挙の結果に影響を与えたのではないか、として有名になった
・記者クラブ制度など、政治経済分野への取材が難しいのは確か →オーマイニュースが有名になることで、取材を拒否したことを書かれると大変だから、取材させてくれるケースが増えた

[日本においての可能性と課題]
・“波取り記者”が重宝され、日本と利害関係の無い国際問題は需要、関心が無いため大手の記事で取り上げることは少ない  ex)スーダン紛争  
  →海外在住者や関係者による投稿があれば魅力的
・ネットの特質として、新聞社のブランドではなく、記事のキーワード・関心でニュースが流通される 大手新聞社のホームページは伸び悩む一方、継続的な読者のいるブログがある現状は、追い風になる?
・韓国のように住民登録番号で本人確認できない →個人確認を厳しくすると記事が減ってしまうが、個人確認がいいかげんだと信頼が減る、トレードオフの関係


@参考にしたページ
「オーマイニュース」は韓国の特産品?
【特別企画】韓国市民記者ビジネスを追うVol.1――オーマイニュース 

要約なのに、こんなに長くなってしまってごめんなさい。。