このブログは、慶應義塾大学メディアコミュニケーション研究所の金正勲ゼミのメンバーによるブログです。

月曜日, 5月 22, 2006

Oxford出張報告


オックスフォード出張、無事に行って来ました。今回参加したのはInternational Media and Communications Management Summitというイベントで、Oxford大学のビジネススクールであるSaid Business Schoolが毎年主催するものです。今回はThe Economist誌の編集長やReuterのプレジデントを含め10人くらいのSpeakersと150人くらいの聴衆が集まりました。ちなみに私の講演のテーマは「Converging Media and the Challenge of Digital Contents Business」でした。メディア融合がデジタルコンテンツビジネスにどのような影響・インプリケーションをもたらすのか、ということについて経営的・政策的な観点からお話をしました。この分野の日本や韓国の動きをお話したら、皆口をパクッとあけて聞いてました(笑)。欧米にとっては、日本はまだまだ近未来なんですね。このサミット、スピーカーも聴衆も全て招待制で、特に聴衆は米国からWharton Business School(University of Pennsylvania:Finance部門においては常に世界トップのMBAスクール)、フランスからはINSEAD、デンマークからはCopenhagen Business School、英国からはSaid Business School、London Business School、アジアからは中国上海のChina Europe International Business School (CEIBS)から学生が招待されていました。その他、Corporate Guestsといってこの分野の産業界のトップも欧米諸国から数多く集まっていました。サミットの詳細はまたゼミ時間にでもお話します。

さて、久しぶりのOxford、やっぱりよかったです。サミット行事以外にも、以前私が在外研究していた頃にお世話になった研究所の方に挨拶回りしたり、当時は毎日のように行ってた名前も怪しいOpium Denという中華料理屋で食事したりとそれなりに忙しい毎日でした。ここにくるといつも思うのは、「環境は人を変える」ということです。オックスフォードで勉強する学生にとってOxfordの魅力は、人類の歴史を自ら切り開いてきた先人たちが自分たちの先輩であり、そういう人たちと同じ教室で勉強し、同じ食堂で食事し、同じ散歩道を歩きながら思索するという贅沢さです。こういう経験を通じて彼ら彼女らは自分の夢や志を大きくしていきます。そういう意味でも、若いうちにロールモデルを身近に感じることは極めて重要なことだと思いますし、今金ゼミで企業訪問をやっているのも、いわゆる一流といわれる企業や人々を手が届かない遠くの存在としてではなく、皆さん一人ひとりにとってより身近に感じてほしいからということもあります。こういうプロセス・体験を通じて、皆さんにはぜひ自分が持っている夢や志を大きくする一つのきっかけにして頂きたいと思います(ちなみに私はそういう皆さんの一番の応援団長ですのでいつでも何でも相談ください)。

今日から新しい一週間が始まります。気合をいれて頑張りましょう。